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卓上型ESRの紹介 原理から応用例まで

電子スピン共鳴法(ESR)は不対電子や、自由電子を観測する分析手法です。原理は核磁気共鳴(NMR)とほぼ同じですが、核にくらべ電子の磁気モーメントは非常に大きいためにNMRと比較して感度が非常に高い分光法です。
ウェビナー開催日: 11月 07th 2016

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Overview

電子スピン共鳴法(ESR)は不対電子や、自由電子を観測する分析手法です。原理は核磁気共鳴(NMR)とほぼ同じですが、核にくらべ電子の磁気モーメントは非常に大きいためにNMRと比較して感度が非常に高い分光法です。しかしながら、測定手法、検出手法はNMRとは異なり、解析方法もNMRとはかなり異なっています。本セミナーでは、まずESR法の原理をNMR法と比較しながら紹介いたします。

ESR装置は用途に応じて、小型のものから大型の装置まで様々ありますが、今回は新製品である卓上型のESR,EMX-nanoを紹介いたします。これまで研究用のESRは電磁石を用いた大型のものが一般的でした。電磁石のタイプのESRは大きく、重さも重いため専用の部屋を用意する必要があり、また200V電源、冷却水を必要とするため、専用の電源、チラーの準備も必要でした。EMX-nanoでは卓上型であり、永久磁石と電磁石のハイブリッド磁石を採用することによって、小型、100Vでありながら広い磁場掃引を可能としました。さらにESRでよくおこなわれる、光照射実験、液体窒素を用いた温度可変実験も可能であり、十分研究レベルに使用できる装置となっております。 アプリケーション分野も非常に多岐にわたっており、化学、物理、材料分野から生物、食品分野に至るまで様々なアプリケーションがあります。本セミナーではこれらの様々なアプリケーションを紹介するともに、卓上機ならではの、他の分析装置と組み合わせたアプリケーション例である、LC-ESRの紹介もいたします。この手法ではオンラインでHPLCおよびESRスペクトルを観測することが可能であり、食品や医薬品の抗酸化測定をハイスループットで行うことが可能です。小型ESRで広がるESRでのアプリケーション分野を是非ご覧ください。

Who should attend

  • ESRの基礎を知りたい方
  • ESRのアプリケーションを知りたい方
  • 卓上型ESRでどこまでできるかを知りたい方

What attendees will learn

本Webinarでは、ESR法の紹介および新製品の卓上型ESR,EMX-nanoを用いた様々なアプリケーションの紹介をいたします。ESRはラジカルを検出する磁気共鳴装置であり、同じ磁気共鳴の装置であるNMRよりも高感度で測定が可能です。これまでのESRは電磁石を用いており大型で重く、専用のインフラを必要としましたが、今回ご紹介する卓上型ESR、EMX-nanoは、小型でありながら、遷移金属も観測できる十分広い磁場掃引幅を持ち、高感度で観測できるESRです。光照射、100-423Kまでの温度可変実験にも対応しており、単に、安定ラジカルを観測するだけではなく、化学反応をモニターしたり、小型である利点を利用して、他の分析装置と組み合わせて測定することが容易な装置となっています。この新製品の卓上型ESR、EMX-nanoを用いて測定した様々なアプリケーション例を紹介いたします。

演者

原英之
原英之
アプリケーション部
1999年ブルカーバイオスピン入社。以来ESR及びTD-NMRのアプリケーションとし、新規のアプリケーションの開発およびユーザのサポートに従事。グローバルESRアプリケーションチームとして高分子、材料系のESRを担当。学生時代はパルスESRによるタンパクの構造解析を行っていた。
阿部孝政
阿部孝政
営業部
2013年ブルカーバイオスピン入社。営業部に所属し、産業・医用分野向けの磁気共鳴装置の販売を担当。大学ではテルぺノイド類、その後の研究機関では低分子化合物とタンパク質のNMR構造解析・相互作用解析の仕事に携わった経験・知識から、技術的なサポートもこなす。