Nuclear Magnetic Resonance (NMR) Webinar

フッ素含有分子の分析

フッ素(19F)を含む化合物は高分子材料、製薬、農薬などの様々な分野で見られます。 19F はスペクトルを非常に高感度かつ分離よく測定できるため、NMR で解析する上では大変 都合のよい元素です。

Overview

フッ素(19F)を含む化合物は高分子材料、製薬、農薬などの様々な分野で見られます。 19F はスペクトルを非常に高感度かつ分離よく測定できるため、NMR で解析する上では大変 都合のよい元素です。NMR を使うことで19F を含んだ化合物の定量から構造解析、また相互 作用解析など幅広い分析をおこなうことができ、19Fを含んだ化合物を取り扱う上ではNMRは 必須のツールです。このため 19F の NMR は広く使われている手法であるのですが、19F の測定 ならではの留意点もあり、ちょっとしたコツが必要になります。

本Webinarでは、19F NMRの基本的な特徴を説明し、これを踏まえた上でまず19F含有化 合物の構造解析には欠かせない19F-13C 相関実験ついて解説します。ここでは三重共鳴プロ ーブを用いた 1-bond または Multi-bond のカップリングを利用した相関測定を使い、どのよう に構造を決めていくか説明していきます。 次に 19F を用いた定量について解説します。NMR を使った定量は簡単な測定でありながら、 精度の高い定量には気をつけなければならない点がいくつかあります。これらについて 19F 固有 の問題を含めて説明します。 最後に、19F を用いた生体分子への応用例を紹介します。生体高分子の NMR シグナルの帰 属が難しい場合、別の分子との相互作用解析も困難となりますが、この問題を解決するアプロ ーチの一つとして 19F を利用できます。19F 核はその長所を最大限利用することで、1H NMR での解析が困難な系についても別の分子との相互作用を解析できるポテンシャルを秘めていま す。

金場 哲平
バイオスピン事業部 アプリケーション部  

タンパク質の構造研究を志して大学では構造生物学の研究室に進み、そこでNMRと出会う。現在はタンパク質や低分子の溶液NMRを専門としてブルカージャパンのアプリケーション部に所属する。  

佐藤 一
バイオスピン事業部 アプリケーション部  

1993年入社。以来アプリケーション部に所属。溶液NMRを担当。学生時代はDNA/RNAオリゴマーのNMR解析を行っていた。