本ウェビナーではナノインデンテーション技術に深い知見を持つ講師をお招きし生体組織の力学特性評価に関する研究成果をご紹介頂くほか、ブルカーナノ表面計測事業部よりナノインデンテーションの幅広い活用事例を紹介いたします。(100分)
様々な技術分野において、ナノインデンテーションによる微小領域の機械特性評価は材料の研究開発に必要不可欠です。昨今では、新しい価値の創造のた めに生体材料、セラミックス、ポリマー、金属、半導体関連材料など非常に幅広い分野で活用されています。本セミナーでは、ナノインデンテーション技術に深 い知見を持つ講師をお招きし生体組織の力学特性評価に関する研究成果をご紹介頂くほか、ブルカーナノ表面計測事業部よ りナノインデンテーションの幅広い活用事例を紹介いたします。
【招待講演】 昭和大学 歯学部 歯科保存学講座 歯科理工学部門 教授 柴田 陽 様
【プログラム】
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①「ナノインデンテーション技術の紹介」
・基礎と測定事例紹介
(PDMS薄膜の冷却環境下での動的粘弾性評価事例、PMMAのひずみ速度依存性評価事例など)
②【特別講演】
「ナノインデンテーション法による生体組織の力学的評価」
昭和大学 歯学部 歯科保存学講座 歯科理工学部門 教授 柴田 陽 様
<概要>
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生体組織の構造-材料レベルのバイオメカニクスは,新規生体材料のベースラインデータとして重要である.また,病態の理解や力学的特性変化によ る病変の治療抵抗性を数値化でき,創薬研究との連携も考えられる.我々はナノスケールで天然組織の物理的特性評価に取り組んでいる.ナノイン デンテーション法は,先端形状をナノスケールで校正した圧子と試料表面の接触による荷重(弾‐塑性変形)‐除荷曲線(弾性変形)から微小領域の材料 特性を考察する技術である.これは除荷時の弾性変形が時間非依存である材料,すなわち粘弾性の無い金属やセラミックスに対する評価を前提と した理論であった.一方で,生体組織は粘弾性材料であり,荷重応力に対するひずみの遅延(時間依存)を無視した従来法をそのまま適用することに は問題がある.この点,圧子先端の正弦波振動による連続測定は,粘弾性によるエラー補正とひずみ速度に依存した生体組織の特性を同時に議論で きる有効な理論体系と言える.最新のナノインデンテーション技術は,工業界だけでなく先端医療分野への導入も期待される.
昭和大学 歯学部 歯科保存学講座 歯科理工学部門 教授 柴田 陽 様
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※ 同業企業様のご参加はご遠慮いただいております。
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