今回は、ナノ表面計測事業部およびバイオスピン事業部の合同企画です。高分子の評価をテーマに、それぞれ観点の異なる技術と測定例をコンパクトにまとめてご紹介します。
最新のAFM原子間力顕微鏡は、形状測定加えて高分子試料表面における弾性、粘弾性、凝着力、インデンテーション量などの機械的特性を同時に取得することが可能です。高分子の種類、劣化度合い等に応じた形状および機械的特性変化の測定例をご紹介します。
また磁気共鳴法では、2種類の測定手法(TD-NMR, ESR)をご紹介します。TD-NMRでは物性評価が可能であり、高分子の架橋度や添加剤の量、劣化度合いなどの評価ができます。ESR法を用いるとラジカルの観点から、高分子材料の重合、架橋、劣化反応をモニターすることが可能です。
2021年3月10日(水)
16:00(日本時間)
本Webinarでは、原子間力顕微鏡(AFM)による高分子材料の機械的測定による相分離状態測定、ナノスケール局所熱分析(Tm, Tg, 熱伝導率)による材料・成分識別、転移温度マップを解説します。
さらに、卓上型の時間領域核磁気共鳴(TDNMR)および電子スピン共鳴(ESR)を用いた高分子の評価例を示します。
鈴木 操
ナノ表面計測事業部 アプリケーション部
原 英之
バイオスピン事業部 アプリケーション部