新型コロナウイルス感染症拡大により、影響を受ける可能性のあるNMR装置管理について

令和2年4月3日

お客様各位

平素よりBRUKER製品を御愛顧頂き厚くお礼申し上げます。

新型コロナウイルス(COVID-19)禍が拡散しており、一時的に社会活動が制限され、装置の維持に影響が出る可能性が出てまいりました。超伝導磁石を使用しているNMR及びMRI装置の維持には、定期的な冷媒(液体ヘリウム&液体窒素)の補充が必要です。

このため、ブルカージャパンでは、通常のサイクルではなく、早めに冷媒を補充することを強くお薦めします。また、安全に御使用頂くため、以下について御留意頂けますようお願い申し上げます。

磁気共鳴装置(NMR, ESR, MRI)のお問い合わせ先

◎超伝導マグネット

・冷媒について

超伝導マグネットは液体ヘリウムおよび液体窒素を維持する必要があります。

そのため、実施いただいている
 ・定期的な液体窒素充填
 ・液体ヘリウムと液体窒素レベルのチェック
はこれまで通りの対応をお願いします。

また状況が日々変化しているため、液体ヘリウムおよび液体窒素については、早めの充填をお薦めしております。

・3週間以上の閉鎖に備える場合

液体窒素は満タンの充填後から最低2週間は維持されます。
液体ヘリウムは液体窒素が無くなるととヘリウムの蒸発が早くなり(-5%/day 前後)、マグネットの最低レベルを下回るとクエンチの可能性があります。

そのため、概ね3週間以上完全閉鎖(例外なく入構禁止というレベル)の状況に備える場合は磁石の電流を一旦落とす(消磁作業)ことを考慮する必要があります。

消磁作業は移転時のように機材を持ち込んで磁石から電流を抜いて安全な状態にします。この作業を実施した場合、状況が落ち着いた後に再励磁するまで装置は使用できなくなります。消磁作業は有償となります。

◎分光計とHostPC

液体ヘリウムレベルはHostPCから分光計を通して測定しているため、測定に使用しない場合でも可能な限り電源ONにして頂くようお願いします。

◎エアーコンプレッサー他

測定に使用しない間は電源OFFにして頂いて構いません。

◎対応方針について

BrukerBiospin社全体で、別紙PDFのように新型コロナウイルスについての対応方針が出ております。

○サポート体制について

一部、リモートワークなどの検討には入っておりますが、電話・メールによるサポート、および訪問対応については、通常通りの体制を維持しております。

※今後、政府・自治体の要請や指示により体制に変更がある可能性があります。

○超伝導マグネット(リモートモニタリング)

前項の通り、NMR装置においては、超伝導マグネットの冷媒を維持していくことが重要となります。日々液体ヘリウムと液体窒素のレベルを確認するようお願いしているのは、その一環となります。しかし、昨今の状況はこのような日常の点検すら難しくする可能性があります。この日常点検をサポートする方策として、

弊社では、マグネットのリモートモニタリングを無償で提供しております。(設定費用別途)

これはお客様の制御用PCから弊社のサーバに定期的に冷媒のレベルを送信し、何か異常があれば即座に警報を発するというシステムです。データを弊社サーバに送信するという性質上、インターネット接続が必要となるため、すべてのお客様で有効にできるわけではないのですが、このような状況下では非常に有用なシステムです。警報を弊社で認識次第、速やかに冷媒充填などの対応に移ることができます。

○超伝導マグネット(消磁作業)

前述のような長期入構禁止になるなどの事由でお客様から依頼があった際には作業可能です。しかし再励磁まで使用できないこと、また費用もかかることから消磁は非常時における最後の手段として認識頂ければと思います。


※上記に関するお問い合わせは、下記までお願い致します。

ブルカージャパン株式会社
バイオスピン事業部 カスタマーサポート部
TEL: 045-444-1392
e-mail: Service.BBIO.JP@bruker.com