工業用鋼におけるニオブの元素マッピング

ニオブ(Nb)は、マイクロアロイ工学の添加剤として広く研究されています。鋼にニオブを添加することにより、航空宇宙、自動車、構造工学のアプリケーションにおいて、硬度や耐食性を大幅に改善することが可能です。

ここではブルカーのXFlash®FlatQUAD EDS検出器を使用して、10kVで187.4kcpsの高いカウント率で取得したニオブのマイクロアロイド鋼のEDSマッピングを示します(図1)。より低い加速電圧と912pAの低ビーム電流により、EDSでニオブの微細構造を分解するために必要な約350nmの有効な空間分解能を達成しています(図4)。このアプリケーションの例では、Bruker のXFlash® FlatQUAD検出器を使用した EDS技術による、速度と解像度の独自性を示します。

図1:工業用鋼中のニオブ(Nb)とクロム(Cr)の分布を用いたEDSマップ
図2:工学用鋼におけるニオブ(Nb)のマイクロアロイのSE画像
図3:工業用鋼中のニオブ(Nb)の分布
図4:350nmの有効なEDS空間分解能を示すニオブ(Nb)の濃度プロファイルとラインスキャン(4.20から4.55μmへの濃度変化)