食品向けのNMR & ESRソリューション

油脂の動的結晶化解析

製品に使用されている油脂原料の品質をタイムリーに判断する必要がある製造メーカーのために、2時間以内で結晶化の特性評価を行うことのできる、新しい手法を提供しています。

概要

チョコレートや多くの菓子製品の原料であるココアバターなどの油脂の結晶化は、最終製品の品質や外観に直接影響を与えるため、正しく評価しておくことが重要です。結晶化は、加工や保存条件によっても影響を受けることがあります。現在の測定方法では、サンプル調製を含めて最大で44時間かかることがあります。

利点

  • 油脂の構造と品質の迅速な分析と特性評価
  • 正確な測定
  • 再現性がある
  • 使いやすい
  • 最小限の設置環境とインフラに関する要件
  • 化学薬品の調製が不要

製品に使用されている油脂原料の品質をタイムリーに判断する必要がある製造メーカーのために、ブルカーは現在、2時間以内で結晶化の特性評価を行うことのできる、新しい方法をご提供しています。

固体脂含量(SFC)間接法に基づいた油脂の動的結晶化解析

技術詳細

動的結晶化解析は、初期の結晶化、主な結晶化ステップ、最終的な固体脂含量を、サンプル調製を含めて2時間以内で間接的に測定し、油脂の結晶化パターンを時間軸上に示します。

品質管理の責任者は納品された油脂を受け入れるか否かを、結晶化速度と最終的な固体脂含量に基づいて決定することができ、またフィリングやグレージングに使用するかどうかを決定することができます。

  • サンプルは、標準的な10 mm NMRガラス管で調製(詳細はSOPに記載)
  • ユーザーフレンドリーなminispec.exeソフトウェアを起動し、動的結晶化アプリケーションをロード
  • サンプル分析は、オペレーターと対話型の直感的な動的結晶化解析アプリケーションを使用して実行
  • データはNMR測定終了後に、Bruker Dynamic Centerソフトウェアによってバックグラウンドで自動処理
  • アルファ相(結晶化開始)とベータ相(主要な結晶化)用のパラメーターは、GUIの結果ボックス内に表示
  • QA/QCモードが有効になっている場合、パラメーターが指定の範囲にない場合は、プロンプト情報ボックスがオペレーターに警告
  • 限界値は、実際の経験に応じて入力し、製造プロセスに適合させることが可能
  • データは、実験を終了する前に、必要に応じて異なる境界限界値で何度でも再解析が可能
  • データはすべて、測定の名前、日付、時間を伴って保存

LabScape

磁気共鳴および前臨床イメージング向けのサービスとライフサイクルサポート

ブルカーは、最初のお問い合わせから評価、据え付け、その後装置が寿命を迎えるまでの購入サイクル全体を通して、お客様に比類のないサポートを提供することをお約束します。

LabScapeの保守契約、On-Site、On-DemandおよびEnhance Your Labは、現在の実験室に適した保守とサービスを行うために、新しいアプローチを提供するよう設計されています。