近年、X線源および検出器の進化によって今まで測定できなかったようなサンプルからでも比較的良質なデータを容易に得ることが可能となり、簡単に3次元の構造決定ができるようになってきました。
しかしながら、依然としてサンプルによっては十分な結晶性が得られず単結晶構造解析ができない場合もあります。その一つが、反射の形がスポット状ではなく、大きく尾を引いたようなデータです。サンプルの中で結晶の塊が一つではなく多数になり、その方向が、ある一定範囲連続的に分布しているような状態です。
または、単結晶のサイズがあまりにも小さく、一粒では十分な強度が得られないが、バルクの粉末状態であればデバイリングが得られるというケースもあります。そのような場合、3次元構造を最終的に正確に決めるのはもしかして難しいかもしれませんが、1次元のパウダーパターンを得たり、格子定数を得ることぐらいはできるかもしれません。
D8 QUEST/VENTURE にはデバイリングを直接測定し、それを一次元のパウダーパターンに直す機能が標準で備わっています。具体的にどのような処理になっているのか、このウェビナーを通して見ていきましょう。
本ウェビナーは、オンデマンドで視聴いただけます。(登録制)
2021年4月28日(水)
13:00(日本時間)
ブルカージャパン株式会社 X線事業部 アプリケーション部
与座 健治