微小領域の機械特性評価に強い力を発揮するナノインデンテーション技術は、幅広い研究開発分野で活用されています。本技術は、金属・セラミックス・ポリマー・半導体関連材料・電池材料・生体材料など材料を問わないことから、近年活用の幅が広がっています。
本セミナーでは、本技術にナノインデンテーション技術に深い知見を持つ講師をお招きし、ナノインデンテーション技術を活用したマイクロカンチレバー試験片を用いた曲げ評価や微細粉体に対しての評価についての研究成果をご紹介いただきます。弊社からは10月にリリースされたナノインデンターの最新技術と、評価手法についてわかりやすく解説いたします。
※ナノインデンター全般の基礎については、2021年4月に開催されたウェビナーにて取り扱っております。 アーカイブをぜひご覧ください。視聴登録はこちら▶ https://bit.ly/3iFhwtt
<形式>
ウェビナー配信サービスには「GoToWebinar」を利用致します。ブラウザ経由でのご視聴となります。(ソフトウェアのインストールは不要です。)ご勤務先のセキュリティーポリシーによってはアクセスが許可されていない場合もございます。事前にIT部門の方へアクセス可能かをご確認願います。
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<参加費>
無料
2023年12月6日(水)
13:30~15:30(日本時間)
※13:15 ログイン受付開始
(13:15よりログイン受付開始 ※接続テストのためお早めにログインをお願い致します)
13:30~13:35 オープニング
14:25~15:00 <特別講演>
「マイクロカンチレバー試験片を用いた材料のメソスケール破壊特性評価」(仮)
材料の高信頼性化・長寿命化を図るために、部材の微構造制御に関する研究が多く行われている。部材のマクロな特性は局所領域の特性に支配さ れることから、高信頼性・長寿命部材の開発を確実に進めるためには、部材局所領域の破壊特性を適確に把握する必要がある。特に、部材の表面 改質は機能や信頼性改善に効果的である。しかし、その破壊靱性や強度を測定する方法は無く、これまでブラックボックスとされてきた。本発表で は、我々がこれまでに開発してきたマイクロカンチレバー試験片を用いてトライボインデンターにて曲げ試験を行う手法で評価した各種部材の局 所領域の破壊特性について報告する。
環境情報研究院 人工環境と情報部門 教授 多々見 純一 様
14:25~15:00 <特別講演>
「ナノインデンターを用いた微粒子・コーティング評価技術」
近年、力学的エネルギーを利用して金属・セラミックスを堆積させるコールドスプレーやエアロゾルデポジション法といったキネティックスプレー技術の研究開発が盛んである。これらのプロセスでは、原料粉体のハンドリングが重要となるが、粉体の微粒化に伴い、従来の粉体評価技術の適用が困難となっており、ナノインデンターを用いた評価法が注目されるようになってきた。そこで、本セミナーでは、ナノインデンターを用いた粉体評価の可能性、また、コーティング信頼性評価について紹介する。本評価手法は、薄膜・コーティング材料に加えて、金属・セラミックス積層造形など今後マーケットが広がっていく粉体プロセスの評価に幅広く応用が可能と考えられる。
株式会産業技術総合研究所 製造技術研究部門
機能表面研究グループ 研究グループ長 篠田 健太郎 様
15:00~15:25
「ナノインデンターの基本と最新技術~TI 990 TriboIndenter~ 」
ナノインデンターは様々な材料のナノ~マイクロスケールの力学特性・トライボロジー特性を定量的に評価する装置です。Brukerは今年10月、最新技術を含むナノインデンターの新機種、TI 990 TriboIndenterをリリースしました。本講演ではナノインデンターの構造・評価手法(原理)といった基本を中心に、TI 990 TriboIndenterの最新技術についても簡潔にご紹介します。
ブルカージャパン株式会社 ナノ表面計測事業部
アプリケーション部 アプリケーションエンジニア 二軒谷 亮
15:25~15:30 クロージング