臨床向けNMRソリューション

B.I. LISA

心血管病のリスク評価のためのリポタンパク質サブクラス分析(研究用途限定)が可能です。

リポタンパク質は、血液中の非水溶性脂質を輸送する超分子集合体です。リポタンパク質はアポリポタンパク質と結合することで、その構造と機能が決まります。
アポリポタンパク質は、両親媒性のリン脂質とコレステロールが埋め込まれた単分子膜であり、リポタンパク質の表面構造となることで周囲を取り囲む水に脂質を「隠して」います。コア部分は、主にトリグリセリドとエステル化コレステロールで構成されています。

このことから心血管リスク評価では、リポタンパク質クラスに特有のコレステロールおよびトリグリセリドの濃度が、血漿中の総濃度以上に重要になります。リポタンパク質のサブクラス化を進めることで、心血管リスク予測が改善される可能性があることが強く示唆されています。

この1H-NMR法を用いて、リポタンパク質関連情報を抽出することが可能になりました。

- 血漿および血清
- 主なVLDL、IDL、LDLおよびHDLクラス
- 6種類のVLDLサブクラスVLDL-1〜VLDL-6(それぞれ密度の増加およびサイズの減少に応じてソート)
- 6種類のLDLサブクラス LDL-1~LDL-6
- 4種類のHDLサブクラス HDL-1~HDL-4


B.I.-LISAのB.I.-LISAのB.I.-LISAのB.I.-LISAのB.I.-LISAのB.I.-LISAから計算された脂質分布の2つの例。

特長

  • ほとんどの人血漿・血清サンプルに含まれる41種類の代謝物(遊離代謝物、変性していないタンパク質)を濃度範囲を持たせて収録
  • マトリックス同一性試験、EDTA血漿とヘパリン血漿または血清を用いた試験
  • 分析レポートでは、代謝物は化学的分類に従ってグループ化。アルコールとその誘導体、アミンとその誘導体、アミノ酸とその誘導体、カルボン酸、必須栄養素、ケト酸とその誘導体、糖類とその誘導体、スルホン、技術的添加物など

利点

  • 超遠心分離よりも低コスト
  • 分析時間の大幅な短縮 - 数日に対して数分に
  • 完全自動化、容易な実行(MTA等によって)
  • 超遠心分離と同等の感度および特異性
  • 少量のサンプル(500μL) - 患者の負担軽減
  • 容易なサンプル調製
  • サンプルと装置が非接触
  • スペクトルは複数の解析に使用可能

主な画分の情報を網羅する B.I.-LISA レポートの 1 ページ目

仕様

  • 600 MHz の IVDr(in vitro 診断研究)プラットフォーム
  • 血漿/血清用のブルカーSOPの使用
  • 絶対温度、溶媒消去および定量用リファレンスサンプルは定期的に(可能であれば毎日)チェックが必要
  • 完全自動化されたリモート分析のためのブルカーData Analysisサーバーへのアクセス(プライベートFTPによる測定後のスペクトルのブルカーサーバーへの転送、結果レポートのバックトランスファー)

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