QTOF

四重極飛行時間(QTOF)質量分析

最先端のQTOF性能により、数千種類の化合物の分析が可能
QTOF

QTOF Mass Spectrometry

25 年前に発売されて以来、四重極飛行時間型質量分析計 (QTOF MS) は、生物学や製薬研究から臨床毒性学に至るまで、多くの分野に革命をもたらしてきました。四重極とTOF技術の独自のハイブリッド化により、すべてのイオンを同時に高分解能かつ高質量精度で分析できるようになりました。今日では複雑な混合物や未知の化合物の同定と定量に使用されています。


QTOF MSシステムのMS/MS分析は、LCとGCの両システムへ接続可能で、様々な革新的装置を提供しています。当社のパワフルで高性能な製品は、アカデミア、製薬、工業、臨床、応用市場で急速に拡大するお客様のニーズを満たすために特別に設計されています。

QTOF

QTOF質量分析装置

QTOFテクノロジー

質量分解能、質量精度、感度の点において、質量分析システムの性能は、イオン化法に大きく依存します。様々な分離技術と高分解能質量分析の利点を組み合わせることができるように、ブルカーは幅広い種類のイオンソースを提供しています。


生成されたイオンは、キャピラリーインレットとデュアルイオンファンネルによって四重極内に導入され、アイソレーション(MS)とフラグメンテーション(MS/MS)が行われます。


直交加速器は、四極極の後方でイオンの流れを分割し、フライトチューブにイオンを射出します。フライトチューブの上端でイオンは反射され、検出器のマルチチャンネルプレートに到達します。

QTOF アプリケーション

構造プロテオミクス
バイオ医薬分野の研究者にとって、相互作用、pHや温度などのストレス因子がバイオ医薬タンパク質のコンフォメーションに及ぼす影響について、より深い知識と理解を得ることが求められています。これは非常に挑戦的な課題であり、バイオ医薬品の高次構造を研究し、相互作用をモニタリングし、あるいはエピトープマッピングを行うために、研究者たちは実に様々な分析ツールを使用しています。

近年、このようなコンフォメーション解析に役立つ分析手法として、水素-重水素置換質量分析法(HDX-MS)が注目を集めています。しかし、最近までHDX-MSは主としてアカデミアで実施されるのみでした。オートメーションが普及しておらず、データ解析ツールも充分でなく、さらには信頼に足るモノアイソトピック質量の同定が必要であったためです。

メタボロミクス
動的な代謝プロセスに関連する化合物を高い信頼性をもって同定するためには、サンプル調製、データ取得、データ評価など、いくつかのステップが重要です。

生物学的に意味のある洞察を得るには、ワークフロー内のすべてのステップが制御されている必要があります。

ノンターゲットなメタボロミクス解析において、高品質なLC-MS/MSデータの取得とT-ReXソリューションを使用すれば、LC-MS/MS パラメータの最適化は不要です。高い保持時間安定性が必要な大規模コホートサンプルを分析する際には、専用の T-Rex Elute Metabolomics-kit とELUTE UHPLCをお使い下さい。逆相 LC カラムキットを使用することで、保持時間をBruker HMDB Metabolite Library の値に一致させることができます。impact IIは、最適化されたパラメータを用いてMS/MSデータ取得を行います。その堅牢な性能は高品質なデータ取得の基礎となり、複雑なサンプルの広範なプロファイリングを可能にします。

汚染物質・残留物スクリーニング
食品や水のような複雑なサンプル中の殺虫剤やマイコトキシンなどの分析、あるいはヒトや動物の尿検体における毒物や薬物の分析は非常に困難な作業です。ブルカーは、高い質量精度と3,000化合物以上の整備されたデータベースに基づいた強力なソリューションを提供し、偽陽性または偽陰性の報告を最小限に抑えることを保証します。

Q-TOF 関連情報

構造プロテオミクス:

汚染物質・残留物スクリーニング:

 

研究用にのみ使用できます。臨床診断には使用できません。