NI Data Storage Banner 1154x400px

データストレージ

極薄DLC膜の定量的機械的特性、トライボロジー特性、界面接着特性評価

磁気記憶媒体のデータ密度を増加させるために効果的な方法の1つとして、読み書きするヘッドの底部からディスク上の磁気媒体の上部までの距離を短くすることがあります。ヘッドと媒体間隔(HMS)が小さければ小さいほど、読み書き信号の完全性は大きな面密度でもより高くなります。このような高いデータ密度を有する新世代の磁気記憶媒体の開発において、極薄DLCコーティングや保護フィルムや潤滑剤も高い精度でその特性を制御する必要があります。将来の磁気データ記憶技術は、データ密度を高めるために熱アシスト磁気記録方式やおよびビットパターン記録方式が用いられています。

これらの極薄DLC膜の機械的特性およびトライボロジー特性を制御することは、スライダーとディスクの衝突による損傷を最小限に抑えるか、またはなくすために非常に重要です。DLC膜はC-C sp2とsp3の結合構造が混在しているため、広い範囲の機械的特性およびトライボロジー特性を持ちます。これらのナノ機械的特性およびナノトライボロジー特性を、多くの場合厚さがわずか数原子層である状態で定量的に評価することにより、製品として高い性能を発揮できる製造条件などを最適化することができます。さらに、DLC/アンダーコート/媒体間の界面接着特性を定量的に測定することにより、製品の信頼性を向上させることが可能です。

ブルカーでは磁気記憶媒体業界で使用される極薄DLCコーティングの特性評価に取り組み、これらの分野で有効なナノ機械的特性およびナノトライボロジー特性評価のための次世代技術を開発しています。新しいトランスデューサー技術により、これまで不可能であった長さスケールにおいて定量的なナノインデンテーションを可能にしました。また、特許取得済の評価モデルと組み合わせることで、基材を含まない、フィルムのみの機械的特性の算出を実現します。さらに、ナノスケールのスクラッチ測定により、定量的な摩擦・摩耗の定量的な評価を行うことでヘッドと媒体の衝突をシミュレートすることが可能です。これらの技術により、データストレージに用いられる材料の機械的信頼性を向上させ、安定した製造プロセスを達成することができます。


アプケーションノート


極薄DLC膜が評価可能な独立型ナノインデンテーションシステム

TI980 Tool Image v5

TI 980 TriboIndenter

ブルカーの最先端のナノ力学特性、ナノトライボロジー特性評価装置。最大の性能、順応性、信頼性、感度、測定スピード。

TI950 Tool Image v5

TI 950 TriboIndenter

多用途に使用可能なナノ力学特性、ナノトライボロジー特性評価装置。幅広い複合評価をご提供可能。

TI Premier icon

TI Premier

コンパクトなプラットフォームでナノスケールの力学特性評価のエッセンスを詰め込んだナノ力学特性評価専用装置。

極薄DLC膜が評価可能な顕微鏡搭載型ナノインデンテーションシステム

PI 85l SEM Picoindenter icon

PI 85L SEM PicoIndenter

SEM(走査電子顕微鏡)中で行うin-situナノ力学特性評価ベーシックモデル

 

PI 88 SEM Picoindenter icon

PI 88 SEM PicoIndenter

SEM、FIB/SEM中で行うin-situナノ力学特性評価ハイエンドモデル

 

PI 95 TEM Picoindenter icon

PI 95 TEM PicoIndenter

TEM(透過電子顕微鏡)中で行うin-situナノ力学特性評価モデル

 

TS 75 Product image v1

TS 75 TriboScope

ブルカーのAFM(原子間力顕微鏡)に取り付けてナノインデンテーションを行う専用アタッチメント