一滴一滴、精密な分析
牛乳および乳製品の分析は、品質、安全性を確保し、業界基準への準拠するためには、不可欠です。フーリエ変換近赤外分光法(FT-NIR)は、迅速かつ非破壊的な分析手法で知られ、乳製品中の脂肪、タンパク質、乳糖、および全固形分について正確で再現性のある分析を保証します。
MOVE-Tは、生乳から液体最終製品、中間製品、プレミックスに至る液体分析に特化した卓上型でコンパクトな新しいFT-NIR分析装置です。
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MOVE-Tの2-in-1システムは、ワークフローを合理化するように設計されています。製品ごとにハンドリングを自動化し、作業工程の効率と正確性を高めます。試料処理と送液を行うホモジナイザーとペリスタリックポンプを、製品に応じてソフトウェア制御で切り替えることができます。従来のFT-IR 乳成分測定装置とは異なり、MOVE-T は最も粘性の高い液状乳製品でも簡単に処理することができます。
このように、MOVE-T は優れた柔軟性を提供し、一貫した試料調製を保証し、手作業を軽減します。ホモジナイズが必要な場合でも、直接ポンピングが必要な場合でも、MOVE-T はお客様のニーズにシームレスに適応し、常に最適な結果を保証します。
なぜ生乳は分析前にホモジナイズする必要があるのですか?
生乳のホモジナイズ(均質化)を行うことで、脂肪球がより小さく均一に分散した粒子へと分解され、上層にクリーム層が形成されるのを防ぎます。この工程により乳試料の均一性が確保されるため、正確かつ再現性のある分析結果を得るには不可欠です。
さらに、ホモジナイズされた牛乳は、分析中に分離する可能性が低くより安定しているため、信頼性の高い測定値を得るのに役立ちます。
ペリスタルティックポンプを使用するとき
生乳とは異なり、その他さまざまな種類の乳試料および液体乳製品は分析のために均質化を必要としません。1.000 µmの光路長を持つフローセルは、クリームや、アイスクリーム用プレミックスなど粘性のある試料、あるいは添加物や結晶糖を含む液体製品にも対応しています。
均質化工程を省略してペリスタリックポンプのみを使用することで、メンテナンス頻度を少なくしたり、ホモジナイザー全体の寿命を延長したりすることが期待できます。
ブルカーの多用途キャリブレーションパッケージを使って、ぜひMOVE-Tの分析能力を強化してください。これらのパッケージは、生乳から各種派生製品、完成品に至る幅広い製品の正確な分析を目的として設計されています。全固形分、脂肪、タンパク質、乳糖、塩分といった主要な成分に対する堅牢な分析メソッドを含み、製品に応じて追加可能なその他の測定成分に関する分析メソッドも提供します。
ブルカーのメソッドは柔軟性が高く、ユーザーの特定のニーズに合わせて現地で強化することが可能です。全ての方法開発および検証手順は、厳格なISO 21543 IDF 201:2020ガイドラインに準拠しており、最大限の信頼性を保証します。
さらに、ブルカーの専門家チームはこれらのメソッドを継続的に更新し、最新の技術進歩を取り入れることで、精密かつ効率的な分析のための最先端ツールを提供します。これにより、ユーザーのMOVE-Tは常に業界標準の最先端に位置し、毎回一貫した信頼性の高い結果を提供し続けます。
堅牢性と品質管理プロセスへのシームレスな統合を保証するMOVE-Tの特長:
これらの設計要素は、堅牢かつユーザーフレンドリーなシステムを実現し、長期間の運転においても信頼性が高く再現性のある結果を提供します。
次に示すような幅広い試料を分析可能です:
この柔軟性により、生乳から完成品に至る乳製品製造の様々な段階に適しています。
信頼性の高い分析装置が乳業にとって不可欠であることを私たちは理解しています。そのため、MOVE-TおよびFT-NIR分光法に基づくその他の乳製品分析装置を用いたブルカーの全分析法開発・検証手順は、ISO 21543およびIDF 201:2020ガイドラインに準拠しており、ユーザーに安心をお届けします。
さらに、ブルカー・オプティクス社自体もISO認証を取得しています。ISO 9001、ISO 13485、ISO 14001、ISO 50001の認証を保持しており、製品が高い品質基準、環境管理基準、エネルギー管理基準を満たしていることを保証しています。
MOVE-Tに加え、ブルカーはFT-NIR技術に基づく乳製品市場向けの各種分析装置を提供しています:
これらの分析装置は総じて乳業業界が品質を維持し、効率を向上させ、製品の一貫性を確保することを可能にします。