高解像度を実現する自動サンプル調製

superlimator™

superlimatorは、ボタンひとつで操作できる自動蒸着装置です。オペレーター間のばらつきを排除し、低分子化合物の空間情報を忠実に保持するとともに、装置や施設、ユーザーを問わず一貫した結果を実現します。

<5% 変動率

押しボタン操作

superlimator
superlimator
superlimator™

ボタンひとつでサンプル調製を行い、イメージングを効率化

高い再現性
自動化された検証済みプロトコルにより、オペレーター依存のばらつきを排除し、幅広いマトリックスにおいて一貫性と信頼性に優れたサンプル調製を実現します。
効率的
高効率なマトリックス転写により、サンプルあたり5 mg未満のマトリックス使用量で75%の転写効率を実現。試薬の無駄を削減し、スライドあたりのコスト低減に貢献します。さらに、蒸着と再結晶化のワークフローを1台に統合し、効率的なサンプル調製を可能にします。
直感的な操作性
統合型タッチディスプレイにより、シンプルなステップ形式のワークフローを提供。誰でも直感的に操作でき、スムーズなサンプル調製を実現します。
高精度
空間情報を忠実に保持:溶媒を使用しない蒸着技術により、薬剤、脂質、代謝物を組織内の本来の位置に保持します。そのため、サンプル調製によるアーティファクトではなく、生体内の実際の分布を反映した空間イメージングを実現できます。

質量分析の再現性は万全です。では、マトリックスコーティングはどうでしょうか?

一部の空間解析手法では、メソッド移管や施設間での再現性に課題があります。しかし、MALDIイメージングではその心配はありません。superlimatorの自動化ワークフローにより、装置、施設、オペレーターに依存しない高い再現性を備えたサンプル調製を実現します。

3台のsuperlimatorと、広く使用されている3種類のマトリックス(DHAP、DHB、CHCA)を用いた評価では、マトリックス転写効率は一貫して75 ± 5%を達成しました。

この高い信頼性により、自施設の装置で取得したデータはもちろん、共同研究先のラボや異なるオペレーターによる測定結果でも、一貫性と比較可能性に優れたMALDIイメージングデータを得ることができます。経験豊富なユーザーから新規ユーザーまで、誰が使用しても信頼できる結果を提供します。

マトリックス転写の再現性は、異なる装置やマトリックス間でも標準偏差5%未満を達成しています。

必要なときに確かな再現性を。求めるときに柔軟性を。

superlimator™で調製したサンプルを、異なるオペレーターがtimsTOF fleXまたはneofleX™で測定して取得したイオンイメージ。精巣(DHAP)、腎臓(NEDC)、脳(NEDC)、腎臓(HiPLEX、CHCA)。

superlimatorは、日常的な分析から探索的研究まで幅広い用途に対応できるよう設計されています。一般的なMALDIマトリックス向けの検証済みプロトコルを標準搭載しており、導入初日から高い再現性を実現します。一方で、各種パラメータを柔軟に設定できるため、経験豊富なユーザーは条件の最適化や新規マトリックスの評価、新たなアプリケーションに合わせたワークフローの構築も可能です。これらすべてを、直感的に操作できる単一のプラットフォームで実現します。

さらに、検証済みプロトコルは長期間にわたり高い再現性を維持するため、今日取得したデータも数か月後のデータと比較可能です。これは、長期的な研究や多施設共同研究において極めて重要な要素です。

2-in-1ソリューション: 蒸着と再結晶化ワークフローを1台に統合

すでにBrukerの質量分析計とSCiLS™ソフトウェアをご利用であれば、superlimatorがMALDIイメージングワークフローを完成させます。BrukerのMALDIイメージングソリューション向けに設計され、IntelliSlides®およびfleXmatrix®キットに最適化されているため、メソッド開発やサードパーティ製システムとの複雑な連携作業を行うことなく、既存の検証済みワークフローにシームレスに組み込むことができます。

さらに、マトリックス蒸着と制御された再結晶化を1台の自動化装置に統合することで、個別の装置や煩雑な手作業を不要にします。1つのプラットフォーム。1つの検証済みワークフロー。スライドからイメージング、そして新たな知見へ。

細胞レベルの空間分解能で、信頼性の高い生物学研究を実現

Image courtesy of Jan Schwenzfeier, University of Münster.

シングルセルMALDIイメージングでは、個々の細胞の分子情報を保持できる均一なマトリックス層が不可欠です。

細胞の不均一性、腫瘍微小環境、オルガノイド、希少細胞集団の解析では、分析対象物質のわずかな拡散であっても、生物学的に重要な違いを見えにくくしてしまう可能性があります。

superlimatorは、極めて薄く均一なマトリックスコーティングを形成することで、細胞レベルの構造情報を保持しながら、シングルセルレベルでの代謝物や脂質の高感度かつ信頼性の高い検出を可能にします。さらに、自動化された蒸着ワークフローにより、スライド間で一貫したサンプル調製を実現し、研究者がサンプル調製ではなく生物学的な発見そのものに集中できる環境を提供します。

迅速・高効率・シームレスなラボ導入を実現

superlimatorは、高速処理と省スペース設計を両立。一般的なMALDIマトリックスをわずか5~10分で蒸着し、迅速なサンプル調製とハイスループット運用を実現します。

コンパクトな筐体は既存のラボ環境へ容易に導入でき、さらに少量のマトリックスで高い転写効率を実現することで、ランニングコストの低減にも貢献します。

Technical Features

Fast5 - 10 minutes for standard matrices
EasyValidated workflows available
Reproducible< 5% standard deviation of matrix transfer between different matrices and instruments
Efficient

Reliable / reproducible matrix transfer of 75%

  • Homogenous
  • Solvent free
  • Contamination free

「質量分析のサンプル調製が、これほどシンプルになるとは思ってもいませんでした。superlimatorの直感的で再現性の高いワークフローにより、MALDIイメージングで5 µmの空間分解能を達成できるようになり、空間プロテオミクスやマルチモーダル研究の可能性が大きく広がりました。」

Prof. Dr. Rajkumar Savai, Chair of Lung Microenvironmental Niche in Carcinogenesis, Institute for Lung Health (ILH), Justus Liebig University Giessen, Germany

「superlimatorは、蒸着が難しいマトリックスであっても、MALDIイメージング用サンプルのコーティングを迅速かつ容易に、そして高い再現性で実現します。直感的な操作性と優れたメンテナンス性に加え、必要なマトリックス量も最小限です。とりわけ高空間分解能イメージングにおいて、当研究室の標準的なサンプル調製プラットフォームとして活用しています。」

Dr. Jens Soltwisch, Group leader Biomedical Mass Spectrometry, University of Münster, Münster, Germany

Please add a Collection ID

よくあるご質問

マトリクス蒸着とは何ですか?

マトリックス蒸着法は、組織切片やその他の平坦なサンプルにMALDIマトリックスを塗布するための溶媒を使用しない手法です。真空下で固体マトリックスを穏やかに加熱し、固体から直接気相へと昇華させます。発生した蒸気は、冷却されたサンプル表面に薄く均一な結晶層として堆積します。これにより、分子の局在情報を保持しながら、高空間分解能MALDIイメージングを実現します。

マトリクス蒸着には、通常どのくらいの時間がかかりますか?

蒸着時間はマトリックスの化学的特性によって異なりますが、DHB、DHAP、CHCAなどの一般的なMALDIマトリックスであれば、superlimatorを使用して通常5~10分で蒸着を完了できます。

蒸着にはどのくらいの量のマトリックスが必要ですか?

superlimatorでは、ごく少量のマトリックスで蒸着が可能です。サンプルあたり通常2~5 mgのマトリックスを使用することで、試薬の無駄を削減し、スライドあたりのコスト低減に貢献します。

再結晶化工程は装置に統合されていますか?それとも別途必要ですか?

superlimatorは、蒸着と再結晶化の両方に対応した2-in-1ソリューションです。1台の装置で蒸着から再結晶化までのワークフローを実行できるため、効率的で再現性の高いサンプル調製を実現します。

蒸着は、すべてのMALDIマトリックスに対応していますか?

蒸着法は、多くの一般的なMALDIマトリックスに対して有効です。DHB、DHAP、CHCAなどについては、検証済みのプロトコルが利用できます。一方で、蒸着法がすべてのMALDIマトリックスに適用できるわけではありません。蒸着の可否は、マトリックスの沸点、蒸気圧、熱安定性などの物理化学的特性に依存します。加熱によって分解するマトリックスや、安定して昇華しないマトリックスには適していません。そのような場合には、スプレー法などの別のマトリックス塗布法が必要となる場合があります。

スプレーコーティングと比較して、蒸着にはどのような利点がありますか?

蒸着法では、溶媒を使用せずに微細で均一なマトリックス結晶層を形成できるため、分析対象物質の拡散を抑えながら空間分解能を向上させることができます。特に、高空間分解能MALDIイメージングや細胞培養サンプルの解析など、分子の局在情報を正確に保持することが重要なアプリケーションに適しています。

コンタミネーションやメモリー効果を防ぐためのsuperlimator™の洗浄は簡単ですか?

洗浄は通常、短時間で済み、基本的な実験器具(例えば、糸くずの出ないワイプやイソプロパノールなどの低刺激性の溶剤など)さえあれば十分で、実験の合間に大きなダウンタイムを生じさせることなく行うことができます。

一般的な蒸着装置のサイズはどの程度ですか?また、実験台に設置できますか?

ほとんどのシステムは、コンパクトなベンチトップシステムとなっています。例えば、約614 mm × 392 mm × 418 mmの設置面積であれば、スペースが限られている標準的な実験室環境にも容易に設置できます。

ラボ間で一貫した性能はどのように確保されていますか?

高い再現性は、自動化された検証済みプロトコルによって温度、真空度、サンプル冷却条件を厳密に制御することで実現されています。標準化されたワークフローを採用しているため、複数の装置や施設においても、一貫したマトリックス転写効率と低いばらつきを維持し、高い再現性を確保します。

superlimator™ Related Content