Nuclear Magnetic Resonance (NMR) Webinar

AssureNMRを用いた混合物のスクリーニング

本Webinarではブルカー・バイオスピン社製のソフトウェアAssureNMRを用いた食品や医薬品などの分析について解説します。要所となる機能は次のとおりです。- データベースを利用した定性・定量分析 -統計的な手法を用いた外れ値の検出

AssureNMRはNMRスペクトルを用いた食品や医薬品の定量・定性分析およびスクリーニングをおこなうためのソフトウェアパッケージです。本WebinarではAssureNMRの主な機能である定量分析、およびtargetedスクリーニングとnon-targetedスクリーニングについて説明します。

targetedスクリーニングではデータベースに保存されている既知化合物のNMRスペクトルに対して、得られたNMRスペクトルをマッチさせて定性・定量分析を行います。混合物のスペクトルにおいて、メジャーな成分とマイナーな成分を定量することで、たとえば食品中の健康に有用な成分の有無を調べることや含有量に応じたスクリーニングをおこなうことができます。あるいは、原薬の純度や不純物量を基準として医薬品の原薬製造の品質管理に利用することができます。このようなtargetedスクリーニングは比較的分離のよい混合物のスペクトルに向いています。

non-targetedスクリーニングは統計的な解析によっておこないます。まず、分析対象となる産地ごとの食品や品質管理対象の医薬品、化成品などの標品のスペクトルを使い、主成分分析をもちいて統計モデルをつくります。そして、このモデルに対してテストサンプルの検定をおこなうことでテストサンプルが同じモデルに属するかどうかを判定し、規格品または外れ値であるか判断します。non-targetedスクリーニングは分離の悪い混合物のスペクトルや含有成分がわからない場合にも適用することもできます。

Who Should Attend?

  • 医薬品、食品、化成品などのスクリーニングをされる方
  • 医薬品、食品、化成品などの定性・定量分析をされる方
  • 医薬品、食品、化成品などの品質管理をされる方

佐藤 一
バイオスピン事業部 アプリケーション部  

1993年入社。以来アプリケーション部に所属。溶液NMRを担当。学生時代はDNA/RNAオリゴマーのNMR解析を行っていました。現在は合成ポリマーの解析に興味を持っています。

堤遊
主幹研究員  

「幅広くなんでもやる」をモットーとして、溶液、固体、LC-NMR、ケモメトリックスなど分野を問わず実際になんでもやっています。日々NMRとその周辺技術の応用とあらゆる業界への普及にまい進しています。最近の個人的な興味は機械学習とブロックチェーン。